ウルセラシステム
ウルセラシステムとは
近年、患者様がSkin Rejuvenation治療を選択する上で、効果はもちろん、痛みやダウンタイムがより少なく、手軽に受けられる治療であることが必須条件になりつつあります。
これまで、たるみ改善や引き締めを目的とした治療といえば、手術によるフェイスリフトが主流でしたが、2000年頃から光や
レーザー、RF(高周波)を使用した非侵襲的な治療が登場し、認知・関心はますます広がりをみせています。
しかしながら、「リフトアップ」とよべるほどの効果を望めるものはありませんでした。
ウルセラシステムは、手術でしか治療できなかった皮膚の一番深い層(SMAS層)からリフトアップできる、たるみ治療マシンです。
超音波を使用するため、術後の赤みや腫れもほとんどなく、たるみを強力にリフトアップできます。
持続期間は半年~1年持続と、マシン施術の中でも長く、高効果です。
サーマクールなどの従来の医療機器は、肌に反応して、肌の引き締め効果を狙った治療でした。このため、たるみの引き上げ効果は非常に弱いものでした。
ウルセラでは、肌の下にある表在性筋膜(SMAS;スマスと呼びます)を選択的に狙い、ここに熱変性をもたらすことで、SMASを引き上げ、顔全体のたるみを1回の治療で引き上げます。
SMASの引き上げはたるみの治療で最も重要なことで、外科的手術におけるフェイスリフト手術もこのSMASを必ず引き上げます。
※ ウルセラはFDA(日本の厚労省に相当する米国の行政機関)に世界で唯一認可された、「たるみ取り治療機器」です。
2009年「Eye brow lifting=眉毛のリフトアップ」、2012年「首とあご下のリフトアップ」、2014年に「治療中の組織層を視覚化するための機器」の3つの項目でFDAの認可を受けております。
このような方に向いています
- フェイスリフトなど外科的な手術は受けたくない
- 眉毛が下がって、まぶたのたるみが気になる
- 顔や首のたるみが気になる
- 肌のハリがほしい方
- 小顔になりたい方
- 治療後、腫れると困る方
- ほうれい線が目立つ
- 1回の治療で、大きな効果を望む方
次世代の非手術的リフトアップ治療
超音波による全く新しいアプローチ
老化した肌に対する全く新しい治療法として、「ウルセラリフト」は誕生しました。
たるみ改善や引き締めを目的とした非侵襲治療における主な作用機序には、真皮や皮下組織に熱エネルギーを与え、創傷治癒反応を利用したコラーゲンのリモデリングがあります。この場合、安全、かつ深層へ十分な熱エネルギーをいかに投与できるかが非常に重要なポイントになると考えられています。
ウルセラリフトでは、高密度焦点式超音波(High Intensity Focused Ultrasound:HIFU)を応用することで、従来の非侵襲治療では難しかった、より深い層へ安全にアプローチすることが可能になりました。
高密度焦点式超音波とは、超音波を一点に収束させ、その焦点で高いエネルギーを作りだす波動エネルギーです。
皮膚にあてた場合、焦点領域にある組織のみをピンポイントで加熱し、凝固点を形成します。焦点から外れた領域では温度上昇が低く抑えられるため、熱変性はほとんどありません。
さらに、超音波は、光やRFのように色や体内インピーダンスに影響されることがなく、深層まで選択的にエネルギーを届けることができます。
一般的なフェイスリフト手術で引き上げる肌の下にある表在性筋膜(SMAS;スマスと呼びます)=SMAS筋層にも到達可能です。
ウルセラリフトでは、これまでのアプローチでは難しかったSMAS筋層をターゲットにすることで、今までにない非手術的リフトアップ治療を可能にします。
ウルセラリフトの作用
ウルセラリフトでは、専用のトランスデューサーによって、約 1mm3の熱凝固点(TCP:サーマル・コアギュレーション・ポイント)を25mmのライン上に均一な間隔で形成していきます。
まわりに正常組織を残すことで、痛みや副作用のリスクを抑え、さらには、スムーズな創傷治癒反応を促します。
ウルセラリフトは、非侵襲でありながら、これまでのアプローチでは難しかったSMAS筋層へ正確に凝固点を形成し、リスクを最小限におさえながら確実にリフトアップ効果を実現します。
即時的、かつ長期的に実感する、今までにないリフトアップ効果
SMAS筋層に熱凝固点を形成するウルセラリフトでは、熱収縮による即時効果と約2~6ヶ月にわたって継続する創傷治癒過程におけるコラーゲンのリモデリングによって、今までにないリフトアップ効果を得ることができます。
超音波で「見ながら、深くまでエネルギーを届ける」
治療で使用するウルセラシステムは、高密度焦点式超音波と超音波画像診断機能を組み合わせた「見ながら治療する」という特許を取得しており、安全性と治療効果を約束する革新的な装置です。
エコー画像でアプローチしたい深さの組織(筋組織や骨など)を見ながら、高密度焦点式超音波によって確実に効率よく、かつ一定の深度へ選択的にエネルギーを伝達することができます。
必要な深さに届ける、レイヤーでアプローチする
さらに、ウルセラリフトでは、トランスデューサーにより選択された3 つのレイヤー(4.5mm/3.0mm/1.5mm)へアプローチすることができます。
これにより、より一層のSkin Rejuvenation効果と患者様の満足度を生みだします。
FDA認可を取得している本物の証
世界初、かつ唯一、FDAに承認された「リフト」
2009年、眉の非侵襲的なリフトとして世界で初めてFDAの認可を取得しました。
さらに、2012年には顎下・頸部に対しても承認されました。
現在、ウルセラシステムは、眉・顎下・頸部に対する非侵襲的なリフトとして、唯一、認められている医療機器です。(※2016年2月現在)
「ウルセラリフト」の揺るがぬ信頼性と安全性
何万回もの照射テストを繰り返し実施し、ウルセラリフトが安全な治療法であることが今日までの臨床実験
において立証されています。
以下の機関で、広範囲にわたり前臨床、臨床試験が行われています。
ハーバードメディカルスクール、マサチューセッツ眼科/耳鼻科・マサチューセッツ総合病院、ウェルマンセンター光線療法科
ミネソタ大学系列スキン&レーザークリニック・ノースウェスタン大学医学部・カリフォルニア大学サンディエゴ校
類似品にご注意を!!
いくつかのクリニックでは、「ダブロ」というリフトアップ機器が導入されています。
「ウルセラシステムの進化版」と謳われていますが、ウルセラシステムとは製造元も取り扱い業者も異なります。
ダブロはウルセラシステムの韓国製版で、安全性なども不明です。
当院では、FDA認可を取得しているウルセラシステムを導入しています。
実際に、米国レーザー医学会から医師向けに“偽造品への警告”が出されています。
※ 偽造品は、FDAから承認を得ているという嘘の申告を行い販売されている。
※ FDA承認済みの正規マシンの症例写真が、偽造品の宣伝に流用されている。
※ 偽造品は、安全性、信頼性、再現性に欠け、事故も多く発生している。
※ 製造者又は正規代理店から購入し、それが正規品であることを確認することが重要である。
当院で取り扱っている治療機器については、効果や安全性が検証された実績のある機器のみを取り揃えています。
進化するウルセラリフト
痛みをおさえた新プロトコル
痛みの少ないSkin Rejuvenation治療が求められるなか、皮下組織内に熱凝固作用をもたらすウルセラリフトにおいて、痛みのバランスは
重要な課題でした。
多くの臨床経験を重ね、繰り返し検証した結果、改善された治療プロトコルは、痛みをおさえながら確実に治療効果を得られるとして、多くの患者様に支持されています。
FDAの認可を新しく取得
<視覚化機能 2013年12月に取得>
「術中の皮膚および皮下組織の視覚化機能」について、ウルセラシステムで3つ目となるFDAの認可を取得しました。
ウルセラシステムは、すでに画像機能を使用しながら顔や首の治療を行う医療機器として承認を得ていますが、新たに独立した承認を得たことにより、治療中の組織層を視覚化するためのツールとして
公式に認められたことになります。
<デコルテのしわの改善 2014年6月に取得>
ウルセラシステムは4つ目となるFDAの認可を「デコルテのシワの改善」で取得しました。
顔や首に対してだけではなく、デコルテ改善の新たな治療法として期待されています。
ウルセラシステムは、安全かつ効果的な治療、また、適応の拡大を目指し、継続的に進化しています。