
ミラドライ

ミラドライによるワキ汗治療のメカニズム
皮膚にマイクロ波を照射すると、細胞内の水分子が振動することで熱が発生します。また、皮下組織が真皮と異なる伝導性・誘電率を持つため、マイクロ波が皮下組織で反射します。
これにより、汗腺が存在する真皮深層から皮下組織浅層に温度の高いヒートゾーンを形成し、汗腺を焼灼・凝固します。同時に、皮膚表面のコンタクト・クーリングにより、ヒートゾーンを真皮と皮下組織の境界付近にとどめ、さらには表皮に向かう熱伝導の影響を抑え、表皮や真皮浅層の熱損傷を防ぐため、安全で効果的なワキ汗治療が可能になります。
- 吸引により皮膚を固定し、皮膚表面をコンタクト・クーリングしながら、マイクロ波を照射します
- 真皮と皮下組織の伝導性・誘電率が異なるため、皮下組織でマイクロ波が反射します
- 真皮深層と皮下組織浅層に高い温度のヒートゾーンが形成されます。表皮と皮下組織浅層は冷却保護されます
ミラドライによる効果
■ 組織学的知見
治療前は汗腺が観察できるが、治療105日後では汗腺は認められなかった。

■ ヨードデンプン法による発汗の定性検査の一例
治療前は活発な発汗が観察できたが、治療6ヶ月後では発汗はわずかしかみられなかった。
この症例では、治療6ヶ月後、重量測定法で90.3%の発汗減少が認められた。
