わきが(腋臭症)・多汗症治療
わきが(腋臭症)・多汗症治療
ミラドライによるワキ汗治療のメカニズム
皮膚にマイクロ波を照射すると、細胞内の水分子が振動することで熱が発生します。また、皮下組織が真皮と異なる伝導性・誘電率を持つため、マイクロ波が皮下組織で反射します。
これにより、汗腺が存在する真皮深層から皮下組織浅層に温度の高いヒートゾーンを形成し、汗腺を焼灼・凝固します。同時に、皮膚表面のコンタクト・クーリングにより、ヒートゾーンを真皮と皮下組織の境界付近にとどめ、さらには表皮に向かう熱伝導の影響を抑え、表皮や真皮浅層の熱損傷を防ぐため、安全で効果的なワキ汗治療が可能になります。
吸引により皮膚を固定し、皮膚表面をコンタクト・クーリングしながら、マイクロ波を照射します
真皮と皮下組織の伝導性・誘電率が異なるため、皮下組織でマイクロ波が反射します
真皮深層と皮下組織浅層に高い温度のヒートゾーンが形成されます。表皮と皮下組織浅層は冷却保護されます
ミラドライによる効果
■ 組織学的知見
治療前は汗腺が観察できるが、治療105日後では汗腺は認められなかった。
■ ヨードデンプン法による発汗の定性検査の一例
治療前は活発な発汗が観察できたが、治療6ヶ月後では発汗はわずかしかみられなかった。
この症例では、治療6ヶ月後、重量測定法で90.3%の発汗減少が認められた。
治療・ダウンタイムについて
特徴 |
ワキの汗の原因となるエクリン汗腺、臭いの原因となるアポクリン汗腺にマイクロ波(電磁波)を照射し、汗腺に熱ダメージを与えます。
汗腺に熱ダメージを与えることで汗腺の発汗機能を停止させ、半永久的に発汗、臭いを抑えることが可能です。
メスを使わないため傷跡が残らず、術後の処置も不要なため、日常生活への支障が少なく人気の治療法です。 |
治療時間 |
片側約20分~30分程度、両側60分程度 |
麻酔 |
局所麻酔 |
痛み |
治療時の麻酔の痛み |
術後の通院 |
なし |
傷跡 |
残りません |
日常生活 |
シャワーは当日より可能です。入浴・サウナ・飲酒・マッサージは翌日から可能です。 |
術後について |
皮膚の吸引により術後は腫れ・内出血が出現します。1週間~10日ほどで徐々に消失します。
数日間物を挟んだような違和感・ツッパリ感を感じることがありますが、1週間~10日ほどで徐々に消失します。腫れが治まってもしこりがみられることがありますが、通常1~3ヶ月で改善します。 |
禁忌
(ミラドライが受けれない方) |
■ 妊娠中・授乳中の方
■ 心臓ペースメーカーや電子機器が体内に埋め込まれている方
■ 免疫力低下・または免疫抑制剤を使用している方
■ リドカインやエピネフリンなどの局所麻酔アレルギーのある方
■ 治療部位に皮膚疾患がある方
■ その他、重篤なご病気をお持ちの方 |
ミラドライ治療における再発・失敗について
ミラドライ治療後にミラドライのマイクロ波によって焼却・凝固された汗腺が復活することは基本的にはありません。よって、汗や臭いが再発することもありません。
ミラドライは、1回の治療で平均70%の汗腺が破壊され、満足度も高く、臭い、汗の量も劇的に減少したことが確認できております。
2回の治療で、さらに平均90%に改善させることができますが、無汗・無臭にはなりません。
これは手術でも同じことで、現在、無汗・無臭にすることができる治療は残念ながらありません。
そのことにより、1回の治療後に「治療から数ヶ月後、汗や臭いが治療前に戻った」と感じる方も中にはいらっしゃいます。
これには理由があり、ミラドライ施術後は皮膚の中には熱ダメージによる「しこり」のような腫れが数ヶ月間残ります。この腫れによって照射の範囲外の汗腺が圧迫され、活動を停止します。
腫れは時間の経過により治まっていくので、数ヶ月後には圧迫されていた汗腺の活動が再開します。
全く発汗がない時期を経験すると「治療前に戻った」と過剰に感じてしまう方もいらっしゃいますが、破壊された汗腺が復活したわけではありません。
治療前の状態と比較すると、汗や臭いは改善されています。
再発はしませんが、もともとの汗腺の量の違いなどにより、1回の治療ですべての患者様に100%満足していただける効果が出るとは限りません。
そのため、当院ではもしも1回の治療で十分な効果が出なかった場合には、2回目の施術価格を特別価格でご提供しております。
わきが(腋臭症)・多汗症治療
匂いが気になって人と接することを避けてました・・・好きなお買い物や外出を諦めてしまう程に消極的になってしまった患者様の談話でしたが何故かずっと記憶に残っています。
同じ様な事例は将来においても云えるものです。この先も一生悩むのであれば精神的にも不健康ですので思い切ることも必要だと思います。
腋臭症(ワキガ)は病気・・とも言われますが、当院では病気とは考えていません。
匂いの原因は主としてアポクリン汗腺と言われる、汗の腺や皮脂腺などの分泌物が分解して匂いが発生すると考えられていますが、このアポクリン腺は人間誰にでもあるものです。
匂いがする人はこのアポクリン腺が他の人と比べて、ほんの少しか或いはかなり多いことが原因になっています。
アポクリン汗腺
脇のほか乳輪や陰部、耳の穴など、身体の特定の部位にあり、やや粘り気のある汗を分泌します。
脂肪や鉄分、アンモニアなどからできていて多少の臭いを放ちます。
ただこの臭い自体は強いものではなく、汗に含まれる分泌物が雑菌によって分解されると嫌な臭いに変化します。
アポクリン汗腺の多い部分
エクリン汗腺
頭から全身に分布し、暑いときや運動をしたときなどに汗を分泌します。
この汗には体内の熱を放出して体温の調節をするという大切な役割があります。
99%が水分、1%が塩分で構成されており、サラッとした質感で臭いもありません。
エクリン汗腺の多い部分
施術内容から探す
- ミラドライ
- メスを使わずに、皮膚の表面にマイクロウェーブを照射し、皮下の汗腺を破壊することで半永久的に発汗作用を抑える新しい施術方法です。
- ボトックス注射
- ボトックス注射によって発汗を抑えます。効果の持続期間は限られますが、治療時間も短く、手軽に施術を受けていただける人気の治療方法です。
- パースピレックス
- 医療用制汗剤です。塗るタイプの制汗剤で3~5日の発汗抑制が可能です。
ボトックス注射による多汗症治療
多汗症の場合、ボトックスを注入するだけで約5~6ヶ月間ほど、これまでの汗の80%からほぼ100%に近づくほど汗の量をセーブすることが可能です。
注射を繰り返すことにより持続期間が長引く事例が紹介されていますが、患者様からのコメントを聞いていると1度での効果は8ヶ月~10ヶ月続いたと話される方もいらっしゃいました。
時折「ボトックス注入法でワキガの匂いも消せます」という案内があるので混同させてしまっているようですが、匂いについては確実に効果が期待できるというわけではありません。
ですが、最近の事例ではボトックスを注入することによって7割ほどの方が匂いも治まったと話されます。
手術による多汗症治療は「体への負担を大きくする=汗の量も減らせる」ものですが、「体への負担を少なくする=効果が非常に不安定」であることから、手術による多汗症治療は当院ではお勧めはしておりません。
しかし、ボトックスによる治療法で効果が半年であるならば非経済だと考える方もいらっしゃるかもしれません。
ところが、繰り返し注入し、汗を止めてしまうことで汗の出る腺が萎縮してしまい、以後も自然と(ボトックスを用いなくとも)汗が減少してしまう可能性が報告されています。(汗腺萎縮)
※ 例えば交通事故の為、病院のベッドで半年間寝たきりだと、どんなにたくましい足であっても骨と皮になってしまう例を参照してもらえば想像がつき易いかも知れません。
※ 元来、毛の生えている範囲に10~15箇所に分けて注入します。チクチク感はあります。
※ 脱毛と同時にされる場合は先に脱毛してから注入します。
■ ボトックスの注射
ボトックスはアレルギーの心配がほとんどない物質で、ワキに注射することで汗の分泌が抑えられます。
また、両わき以外の多汗症も治療が可能です。治療できるのはボトックス®注射のみで、男女関係なく治療できます。
治療時間は約10分程度となります。
メスを使わないので傷も残らず、当日からシャワーや入浴なども可能です。
治療したいけど忙しい、メスを使う手術はしたくない方におすすめです。
A型ボツリヌス毒素製剤について
■ A型ボツリヌス毒素の安全性について
A型ボツリヌス毒素による食中毒は、30000単位以上で起こると言われています。
ボトックス注入による治療では、1回に5~100単位程度の毒素注入による治療ですので、中毒を起こす心配はありません。
■ ボトックスビスタ
現在では、ボツリヌス毒素製剤治療を「ボトックス」と呼ぶことが多いのですが、本来「ボトックス」とはアラガン社「ボトックスビスタ」を指す名称です。
「ボトックスビスタ」は国内で唯一製造販売承認を取得しており、さらに、米国やイギリス、ドイツ、フランスをはじめ世界約80ヵ国以上でも治療承認を取得しており、世界で1,100万人以上が美容医療分野での治療を受けています。
他社薬剤との臨床比較試験において、持続期間やシワの改善率などに「ボトックスビスタ」が優れているとの結果が報告されています。
米国美容形成外科学会の調査では、非外科的美容治療のうち、施術回数がダントツの第1位であるという結果が出ており、そのことからも分かる通り、全世界でもっとも支持されている薬剤です。
■ ニューロノックス
ニューロノックス(Neuronox)は美容大国である韓国のMedy-Tox社より製造されております。
2011年に韓国KFDA(日本の厚生労働省にあたるところ)の承認を受けました。
後発製品であるため、製造メーカーからの販売価格が安いので患者様の治療費が安く済みます。
安全性も特に問題なく、値段を安く注入できるメリットがあります。
治療・ダウンタイムについて
施術時間 |
10分ほどで終了します。 |
麻酔 |
なし。痛みが心配な方には、麻酔テープか麻酔クリームを塗布します。(別途料金必要) |
腫れ・傷跡 |
■ 注射のため、腫れはありません。
■ 施術直後は針穴程度の傷跡と赤みができますが、すぐに消失します。
■ 体質により稀に内出血が出る場合がありますが、数日で改善します。 |
通院 |
■ 検診は特になし。
■ 2回目の施術は4ヶ月以上開けて下さい。 |
お薬 |
当日より可能。 |
洗顔・シャワー・入浴 |
当日より可能。注入部位に熱いお湯をかけないように注意して下さい。しばらくの間は温泉やサウナは避けて下さい。 |
備考 |
5日~14日ぐらいで徐々に効果が出てきます。効果が完全になくなる前に追加注入すると効果が持続しやすいため、継続治療をお勧めしています。 |
料金表
内容 |
通常料金(税込) |
多汗症治療 ボトックス注射 |
ボトックスビスタ |
¥88,000 |
2回目以降20%OFF |
ニューロノックス |
¥55,000 |
2回目以降20%OFF |
よくある質問
よくある質問 Q&A
- 多汗症の人はワキガですか?
- 多汗症とワキガ、二つの症状を持っている方はいらっしゃいますが、多汗症の人がワキガというわけではありません。
ワキガはアポクリン汗腺からの分泌される汗や油分が混ざり合い、細菌によって分解されることでニオイを発生させます。
それに対して、多汗症は汗の分泌をコントロールしている交感神経の乱れが原因で起こります。
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- ボトックス注射による効果の持続期間はどれくらいですか?
- ボトックス注射を行って、効果が現れるまでの期間は、個人差がありますが2~3日してから徐々に効果が現れます。
効果が現れてからの持続期間は、約6ヶ月ほど持続します。
効果を持続するには、年2回程度、注射を繰り返すことになります。
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- ボトックス注射による副作用はありますか?
- ほとんどありません
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- ボトックス注射後、日常生活でしない方がいいことはありますか?
- ボトックス治療の当日は、長時間の入浴やサウナ、飲酒、マッサージは避けてください。
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- 妊娠、または授乳中ですが、ボトックス注射による治療を受けることはできますか?
- 妊娠中の投与に関する安全性が確立していませんので、妊娠、または授乳中の方は治療を受けることは避けて下さい。
また、妊娠する可能性のある方は、投与中及び最終投与後2回の月経を経るまでは避妊してください。
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切開手術(剪除法)による治療
手術は脇の下を4cm程度切開し、皮膚の裏側にあるアポクリン汗腺、エクリン汗腺、皮膚線を除去する手術です。
最終的に医師が直接目で見て汗腺を細かく取り除き終了です。
傷跡も小さく、再発の心配がありません。
約80%の汗腺除去が可能とされており、わきが・多汗症のどちらの症状も軽減され、日常生活を快適に過ごせる状態になります。
手術を希望される患者様が来院されて、一番最初に驚かれることが多いのは「片ワキずつ」の手術という説明を受けられた際です。
後ほど詳細に手術の流れについて説明いたしますが、術後の数日間を安静に過ごせるなら一度に手術をすることも可能です。
しかし、安全を重視し良好な経過を得るための最善策はやはり片ワキずつの手術となります。
■ 手術の流れについて
切開
手術は前述した皮膚の裏側にあるアポクリン腺を実際に目で見ながら少しずつ除去していくことで行います。
術者の目で見て、実際に触れて、少しずつ丁寧に摘み取っていきますので時間は60分程度を要するのが普通ですが、アポクリン汗腺の極端に多い人の場合では更にもう少しの時間を要することになります。
これが剪除法(せんじょ法)と呼ばれる術式です。
【写真右】ワキの中央部分に切開線を入れたところ。
切除
また、他の術式では吸引法や超音波法の名前もよく聞きます。
しかしこれらの術式ではやはり目で確認を行わずにアポクリン腺の除去を行う訳ですから、不完全な部分があると1年程度で再発してしまい、匂いが気になることが多々ある訳です。
吸引法や超音波法で施術を受けられた方が「まだ匂いが気になる!」と訴えて来院されることが未だに多いのはこのためです。
何度も中途半端なことをするなら一度で済ましてしまう事が賢明だと当院では考えます。
【写真右】皮膚の裏に付いたアポクリン腺を切除します。
縫合
術後にはドレーンと呼ばれる小さくて柔らかいストローのようなものをワキの傷口に挿入します。そうしておくと傷口に血が溜まらずに創部の治癒を促進します。
ドレーンからは血液がでてきますので、それを受け取ってやる(吸い取ってやる)ものが必要となります。
みかん程度の大きさにガーゼをボール状に丸めドレーンにあてがってやるのです。また、皮膚がかなり薄くなっていますのでそのガーゼごと包帯で圧迫してやることになりますが、そうすると上腕がしばらく動かしにくい状態が続きます。
両ワキを一度に手術すると手が使いにくく、顔を洗ったり服の着替えがスムーズに出来なくなることになるのです。
また、仮に転んでしまった場合、両手で体を支えてしまうことになるでしょうが傷口には非常にダメージを与えてしまうことになります。
これらの事から手術は「片ワキずつ」とするのが理想なのです。
完了
傷についてはワキにあるシワに並行に切開を行い、形成外科的手技でもって丁寧に縫合されますから非常に細い線となり、ほとんど気になる事はありません。
但し、傷が判らなくなるまでには約半年を要します。
術後の患者さん自身のケアの怠りで傷が目立ってしまった場合でもケースに応じて傷痕の修正手術も可能です。(他院手術の傷痕の修正についてもご相談下さい。)
手術・ダウンタイムについて
治療時間 |
約90分 |
術後の通院 |
手術3~4日後にガーゼ交換、消毒を行います |
抜糸 |
手術から1週間後 |
麻酔 |
局所麻酔 |
シャワー |
局部を濡らさなければ当日より可能です |
入浴 |
抜糸翌日より可能です |
飲酒 |
術後1週間は禁酒してください |
たばこ |
手術直後は控えてください |
運動 |
術後1週間は禁止です |
剪除法のリスク・副作用・合併症について
■ ワキガの臭いは100%なくらない
アポクリン汗腺とエクリン汗腺は、ワキ毛の生えている範囲に集中して存在するため、その周囲のアポクリン汗腺とエクリン汗腺の除去を行いますが、どれだけ徹底的に除去しても、100%アポクリンがなくなることはありません。
ただ、手術を行うことにより、かなりの量のアポクリン汗腺を除去することはできるため、わずかなアポクリン汗腺が残っても、ワキガではない人のアポクリン汗腺の量、匂いまでもっていけることが多いです。
■ 傷跡が肥厚性瘢痕やケロイドになる可能性について
ワキガ剪除法は、臭いの元であるアポクリン汗腺を除去した後、傷を細い糸で丁寧に縫合します。
手術をした部位は線状の傷跡が残ります。
術後3ヶ月くらいの間は傷跡が赤くなったり、盛り上がったりして、多少目立つことがあり、その傷の状態のことを肥厚性瘢痕といいます。3ヶ月から1年くらいかけて赤みや盛り上がりが引いていき、白く平らな目立たない傷跡になっていきます。
稀に、肥厚性瘢痕の赤みや盛り上がりが引くのに時間のかかる場合や、ケロイド体質の人は、肥厚性瘢痕よりも盛り上がるケロイドになることもあります。
肥厚性瘢痕の赤みや盛り上がりがなかなか引かない場合やケロイドになった場合は、傷跡の盛り上がりを早く引かせるステロイドホルモンを傷跡に直接注射する治療などをさせていただくことがあります。
■ 手術後の血腫
手術後は、手術中に使用する局所麻酔液に含まれる血管収縮剤(エピネフリン)や電気止血、圧迫などにより止血されていますが、非常に稀に、手術後に再出血し、血腫が生じることがあります。
血腫が生じる場合、手術後に血管収縮剤の効果がなくなってくる3~4時間後くらいに生じることが多いですが、手術後24時間以内であれば、血圧が上がることなどによっても生じる可能性があります。
そのため、手術当日から翌日にかけてはなるべく安静を保つことが重要です。
万が一血腫が生じた場合は、溜まった血腫の量によっては、血腫を取り除く処置をさせていただくことがあります。
料金表
内容 |
通常料金(税込) |
切開手術 |
腋臭症(わきが)剪除法 |
¥330,000 |
よくある質問 Q&A
- 痛みはありますか?
- 当院では充分な麻酔を行いますので、手術中の痛みは心配ありません。 念のため痛み止めをお出ししていますが、飲まずに済む方もいらっしゃるようです。
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- 再発することはありますか?
- アポクリン汗腺とエクリン汗腺を取り除くので再発の心配はありません。
ですが、アポクリン汗腺はワキ毛の生えている範囲だけでなく、量や数は少ないですが、その周囲にも広く存在します。
その周囲のアポクリン汗腺を手術で全て除去することは物理的に不可能です。
- ▲ 質問一覧へ
- 他院で一度手術を受けたのですが、ニオイが残ってます。再手術は可能ですか?
- 診察させていただいて、再手術が必要な状態であれば、行うことは可能です。
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- 仕事は休んだほうがいいのですか?
- 術後の経過をよくするためにも、手術当日は、出来るだけ安静にしてください。
よほどの重労働でなければ、長期の休みは取る必要はありません。
日常生活の動きは、ゆっくり動かしていただければ問題ありません。
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- 何歳から手術は可能ですか?
- 小学生位から手術は可能ですが、体格や本人の意識の程度など、総合的に判断しなければなりませんので医師にご相談ください。
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- リスクはありませんか?
- たとえどんな小さな手術でも、リスクのない手術というものはありません。
術後の注意事項をきちんと守っていただければ、かなりのリスクは抑えられます。肌質によっては、色素沈着する場合もあります。
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- 色素沈着はなくなりますか?
- 色素沈着が出た場合、個人差はありますが、ある程度目立たなく
なるまでに半年から1年ほどかかる場合もあります。どうしても早く目立たなくしたい方には、美白のクリームや ローションをお勧めしています。
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パースピレックスとは
国際的に認められている制汗剤分類(米国FDA)では、製品を「制汗剤」として分類するためには、20%の発汗抑制が得られなければなりません。
30%の発汗抑制が得られる場合、「Extra effective(極めて効果あリ)」として分類することが可能となります。
パースピレックスの処方(特許取得)では、使用ごとに65%の発汗抑制が72時間以上持続することが実証されています。
市販の制汗剤では同様の抑制効果は得られず、効果の持続は数時間から最大でも24時間となっています。
■ パースピレックスの作用機序
アルコールベースの塩化アルミニウムと乳酸成分によるパースピレックス溶液を塗布する。
主成分の塩化アルミニウムが汗腺内の水と反応する。
腺内深部に角栓を形成し、汗腺を密閉し、汗の産生を一時的に中断させる。
皮膚表面の死んだ細胞の剥離で角栓が排出され、汗腺が再活性化する。
この過程は2~7日周期で生じるため、パースピレックス・ロールオンタイプ(脇用)、パースピレックス・ローションタイプ(手足用)は週に1~2回の使用で発汗を持続的に抑制します。
■ パースピレックスの効果が高い理由
塩化アルミニウムが汗腺内の水と反応し、水酸化塩化アルミニウムを産生します。これが皮膚上層の細胞のケラチンと一緒になって汗腺内に栓を形成します。
この反応中に副産物である塩酸が生成されます。
塩酸は脆弱な皮膚領域で刺激や疼痛を引き起こす場合がありますが、溶液に乳酸成分を添加すること(特許取得)によってこの問題を解消しました。
塩酸が乳酸成分と反応することにより、塩酸が消退して刺激が軽減されると同時に、制汗作用が促進します。
乳酸はNMF成分(天然保湿因子)として知られる保湿剤です。
■ 主要成分およびその作用
パースピレックスはエタノール、塩化アルミニウム(主成分)、乳酸成分およびその他の化粧品成分を含有します。
本品の効果における各成分の役割は下記のとおりです。
エタノール |
水を含まないエタノール製剤です。
このため、形成された角栓を汗腺内の「より深部」まで運び、維持することができます。
市販されている他の制汗剤のほとんどは水を含有しており、そのために塩化アルミニウムと水の反応が誘発されて塩酸が生成され、効果が低減します。 |
塩化アルミニウム |
汗に含まれる水と反応して死亡した角化細胞と複合体を形成し、汗腺の「栓」となって汗腺を一時的に塞ぎ、汗の産生を中断させます。 |
乳酸成分 |
刺激を予防し、敏感な皮膚領域の不快感を小さく抑え、制汗作用を高める緩衝剤として作用します。
ロールオン(ワキ用)は乳酸カルシウム、
ローション(手足用)は乳酸アルミニウム。 |
■ パースピレックスの特長
パースピレックスの作用は長時間持続性であり、ロールオンタイプ(ワキ)は1回の使用で3~5日間、ローションタイプ(手足)は3日以上、汗と臭いを防ぎます。
優れた快適性
パースピレックスは、他の塩化アルミニウムベースの制汗剤で一般的に認められる刺激を小さく抑えるために改善された処方を使用しています。
パースピレックスは皮膚のかぶれのリスクを軽減する乳酸成分を含有しています。
乳酸成分が不快感をもたらす酸を無害な乳酸に変換する「緩衝剤」として作用します。
パースピレックスの処方は特許取得済であり、他の制汗剤にはないパースピレックス独自の「緩衝」システムにより刺激を抑えることができる唯一の市販制汗剤です。
使いやすさ
パースピレックスは夜に使用し、就寝中に作用します。
速乾性で、落ちにくくなっています。
他の制汗剤やデオドラント製品とは異なり、パースピレックスは1回の使用で長時間効果が持続します。
日中の塗り直しの必要がなく、生活スタイルに支障をきたすこともありません。
無香料で色移りしない処方
パースピレックス には香料が添加されていないため、アレルギーのリスクが小さく抑えられています。
また、衣類に色移りせず、白い筋が残ることもありません。
パースピレックスと一般的なデオドラント剤の比較
|
パースピレックスロールオン(脇用) |
一般的なデオドラント剤 |
発汗および臭い 抑制の持続時間 |
3~5日 |
数時間~24時間 |
使用頻度 |
週1~2回 |
毎日(1回~複数回) |
用量 |
1本で3ヶ月以上 使用できる |
使用頻度による |
香料 |
無香料 |
様々な商品がある |
衣類に色移り しない |
◯ |
✕ |
■ パースピレックスの適応対象
パースピレックスは、男女を問わず、就労者およびアクティブな生活を送る人、また、過剰な発汗および臭いによる深刻な問題を抱える人を適応対象としています。
ロールオンタイプ(腋用)は皮膚刺激(かぶれ等)の原因となるpH値低下を抑制する作用に優れており、“敏感肌”の方にも適しています。
適切な結果を得るために推奨される本品の使用方法
■ 夜間は汗腺の活動が低下するため、夜の就寝前に パースピレックスを塗布します。
■ 望まれる効果が得られるまで(通常1週間以内)パースピレックスを毎晩使用します。
■ 敏感肌の場合は、1日おきに2週間塗布します。
■ 完全に乾燥した損傷のない皮膚に使用し、使用後はパースピレックスが完全に乾いてから衣類を着用します。必要な場合は、パースピレックスを使用する前に扇風機またはヘアードライアーで皮膚を乾かします。
翌朝、石鹸と水で洗い流します。塗り直しはしないでください。
■ ロールオンタイプ(脇用)で週1~2回、ローションタイプ(手足用)で週2~3回の使用により、汗と臭いのコントロールを維持します。
必ず、完全に乾燥した損傷のない皮膚に使用してください。
■ 脱毛後48時間は使用しないでください。
■ 主なリスク、副作用など
パースピレックスコンフォートは、塗布部に痒みが発生する場合がありますが、洗い流して頂き、使用を控えることで治まります。
料金表
内容 |
通常料金(税込) |
制汗剤 |
パースピレックス・ロールオンタイプ(脇用) |
¥6,600 |
よくある質問 Q&A
- パースピレックスとは、どのようなものですか?
- 医療用制汗剤「パースピレックス」は、特許処方により長時間効果が持続する新しいタイプの制汗剤です。
汗を抑制したい部位に塗布すると、主成分の塩化アルミニウムが汗腺深部に角栓を形成。 汗腺に「フタ」をして、汗の分泌を物理的に抑制します。
- ▲ 質問一覧へ
- 発汗、臭い抑制の持続期間はどれくらいですか?
- ロールオン(脇用):1回の使用で3~5日間
ローション(手・足用):1回の使用で3日以上 手を洗ったり、お風呂に入っても効果が持続します。
- ▲ 質問一覧へ
- どのくらいの頻度で使用すれば良いですか。
- ロールオン(脇用):週1~2回
ローション(手・足用):週2~3回
- ▲ 質問一覧へ
- 1本でどのくらい使用できますか。
- 3ヶ月以上
- ▲ 質問一覧へ
- 香料や刺激が苦手です。
- 香料不使用で、アレルギーのリスクを最小限に抑えられた安心処方です。
- ▲ 質問一覧へ
- 衣類への色移りが心配です。
- 衣類への色移りや白い筋が残ることもありません。
- ▲ 質問一覧へ
- 使用上の注意事項はありますか。
- ローションタイプは、塩化アルミニウムの配合濃度が高いため脇には使用いただけません。
- ▲ 質問一覧へ
- 副作用はありますか。
- 医療用制汗剤は重篤な副作用は確認されておりません。 また、ご使用中に刺激を感じたり発赤を生じたりした場合はすぐに使用を中止してください。