脇ボトックス(脇汗注射)は、タンパク質の一種であるボツリヌス菌から作られた薬剤を両脇に注射することで、脇汗と臭いを抑制することができる治療です。
ボトックス注射
ボトックス注射による多汗症治療
多汗症の場合、ボトックスを注入するだけで約5~6ヶ月間ほど、これまでの汗の80%からほぼ100%に近づくほど汗の量をセーブすることが可能です。
注射を繰り返すことにより持続期間が長引く事例が紹介されていますが、患者様からのコメントを聞いていると1度での効果は8ヶ月~10ヶ月続いたと話される方もいらっしゃいました。
時折「ボトックス注入法でワキガの匂いも消せます」という案内があるので混同させてしまっているようですが、匂いについては確実に効果が期待できるというわけではありません。
ですが、最近の事例ではボトックスを注入することによって7割ほどの方が匂いも治まったと話されます。
手術による多汗症治療は「体への負担を大きくする=汗の量も減らせる」ものですが、「体への負担を少なくする=効果が非常に不安定」であることから、手術による多汗症治療は当院ではお勧めはしておりません。
しかし、ボトックスによる治療法で効果が半年であるならば非経済だと考える方もいらっしゃるかもしれません。
ところが、繰り返し注入し、汗を止めてしまうことで汗の出る腺が萎縮してしまい、以後も自然と(ボトックスを用いなくとも)汗が減少してしまう可能性が報告されています。(汗腺萎縮)
※ 例えば交通事故の為、病院のベッドで半年間寝たきりだと、どんなにたくましい足であっても骨と皮になってしまう例を参照してもらえば想像がつき易いかも知れません。
※ 元来、毛の生えている範囲に10~15箇所に分けて注入します。チクチク感はあります。
※ 脱毛と同時にされる場合は先に脱毛してから注入します。
■ ボトックスの注射
ボトックスはアレルギーの心配がほとんどない物質で、ワキに注射することで汗の分泌が抑えられます。
また、両わき以外の多汗症も治療が可能です。治療できるのはボトックス®注射のみで、男女関係なく治療できます。
治療時間は約10分程度となります。
メスを使わないので傷も残らず、当日からシャワーや入浴なども可能です。
治療したいけど忙しい、メスを使う手術はしたくない方におすすめです。