「腫れ」について
「二重まぶたにするのって、腫れたりするんですか?」という問い合わせは非常に多く、大半の方が一番最初にこの質問をされます。
電話での問い合わせでは「全く腫れないですよ」と言われたのに、結局はすごく腫れて、しばらく人と顔を会わせれなかった...という話をよく聞くことがあります。それを抗議すると「あなたは腫れやすい体質なんですね」と一言でかたずけられてしまったりでは納得できないでしょう。
腫れやすい人は確かにいらっしゃいますが、埋没法で処置を受けたにも関わらず周囲と顔を会わせづらい程に顔が腫れるのは、恐らく麻酔量や施術時間はもとより、「術式」に問題がある事が大半で、決してその人が腫れやすいのではないと思います。
美容外科を標榜するクリニックは最近かなり増えていますが、施術の内容やクオリティー次第で今後は淘汰されていくでしょう。
確かに「腫れない」と言われる埋没法でも全く腫れがない、と言えば嘘になります。
では、腫れとはどんなものなのでしょう?
腫れる云々の前に、手術の前には麻酔をします。
麻酔液という液体を瞼(まぶた)に注射する訳ですが、液体が入ると当然その部分は膨らみます。
施術前
ライン作る為に糸を通す位置をサインペンで2ヶ所にしるしをつけています。
麻酔中
32ゲージという超極細針を用いて麻酔を注入します。一瞬チクッとする程度ですので気にするほどではありません。
麻酔後
術前にサインペンで印をつけていた部分が「ぷくっ」と蚊に刺されたように膨れているのがわかると思います。
どうでしょうか? 正確に表現するとこれは「腫れた」のではなく「膨らんだ」 というのが正しいように思います。麻酔だけでもこれだけの変化は起きるのです。
この後に瞼に糸を通すための穴を作り、実際に糸を通すわけですから若干の腫れはあるのが普通です。処置後に10分程度瞼を冷やし腫れを冷まします。