にきび・にきび痕治療
「にきび」について
にきびは病気!
「にきび」はよく「青春のシンボルで、病気ではない」と言われますが、医学的には尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう=「にきび」の疾患名)と言われる病気です。命にかかわる病気ではありませんが、「にきび」ができると気分も優れず、日常生活に影響します。
また、「にきび」のケアが不十分だと「にきび痕(あと)」が残ることもあります。
「にきび」の症状が現れたら、放置せずにできるだけ早く適切な対策をとるようにしましょう。
■ 「にきび」ができる仕組み
| STEP 1 |
■ 10代後半の思春期になると、男性ホルモンの影響により皮脂(毛穴から出る脂肪成分)の分泌が盛んになります。
■ 毛穴の出口の皮膚に異常が起こり、毛穴が詰まります。
■ 皮脂(脂肪成分)が毛穴に貯まり、ブツブツ(面ぼう)ができます。 |
| STEP 2 |
■ 毛穴に、アクネ菌(にきび菌)が増殖します。
■ アクネ菌により毛穴の周りに炎症(赤く腫れたりする)をおこします。 |
| STEP 3 |
■ 炎症がますますひどくなります。
■ 毛穴の組織が破壊される。
■ にきびの治った痕(あと)が残る(「にきび」痕)。 |
「にきび」の原因と予防
アクネ菌と「にきび」の関係
にきび菌はアクネ菌と呼ばれています。
このアクネ菌は、他の病原菌のように人体に悪い影響を与える菌ではなく、私たちの皮ふや毛包内に普通に存在する常在菌(じょうざいきん=人の身体に存在する微生物(細菌)のうち、多くの人に共通してみられ、病原性を示さないもの)なのです。
皮膚を弱い酸性にして他の病原菌の繁殖を抑える役割も果たしています。
ただ、アクネ菌は酸素が少なく皮脂が豊富なところ、すなわち毛包内のようなところで繁殖しやすい性質を持っています。
このアクネ菌が増殖し、「にきび」の進行の原因になるわけです。
「にきび」を予防すには
お化粧(特にファンデーションは油分を多く含むため)が厚すぎるなど不適切であると毛穴がふさがりアクネ菌が繁殖しやすくなります。
お化粧をした時は、帰宅したら直ぐに洗顔をしてお化粧を洗い落とすようにしましょう。
睡眠不足、ストレス、不規則な食事も「にきび」を悪くする原因になりますので、ストレスを減らし規則正しい生活を送るように心がけてください。
また、汗や室内の乾燥も良くありません。汗をかいたら直ぐに拭きとる、エアコンをかけっぱなしにしないように注意することも必要です。
また、「にきび」を“触る”“つぶす”といった習慣のある人は、それが感染の原因となり、「にきび」を悪化し、健康な皮膚まで傷つけてしまい「にきび」痕を残す原因となるので改めましょう。